ラジオが好きだという話

2022年のサクラ

小さなきっかけがあって、映画「Bohemian Rhapsody」鑑賞。

ああ、私は随分QUEENの曲を聞かせてもらっていたけれど彼らのことを何も知らなかったのだなという反省はさておき、ライブでの『RADIO GA GA』は特に特に素晴らし過ぎでした。私も一緒に“All we hear is RADIO GA GA”と歌いたかったなぁ!

私はラジオというメディアがとても好きです。母がラジオ好きな人で、子どものころ朝起きて台所に行くといつも「おはようMBS」の“From Me to You”が流れていました。基礎英語やラジオ講座はほぼ3日坊主でしたが、「あんたがたいしょう」は皆勤賞。中学の時は絵を描きながら「オールナイトニッポン」を聞いていたし、高校卒業直前の「ヤンタン あそびのWA!!」では『上京物語』が売れてシャ乱Qがブレイクしたらいいなぁと思っていました。同じころラジオから流れていたMr.Childrenの『CROSS ROAD』は今聞いても切なくて希望に満ちた当時の空気を思い出します(もう30年近くも前なのですね)。

以前、仕事で提案したシナリオの中でラジオを使った際「ラジオなんて今時の若い人は聞かないでしょう」と否定的なことを言われたことがありました。どんなに心を尽くして説明してもわかってもらえず結局シナリオは没になってしまったのですが、今でもなぜ「ラジオに謝ってください!」と言えなかったのか悔しく思い出すことがあります。“Someone still loves you”だし、“足が重くて心も縮むようなそんな日々を拓く術を授けてくれたのはラジオ(スピッツ『ラジオデイズ』)”です。他のメディアでは見られない推しの個性をラジオでは聞くことができたりもします。

仕事しながら、料理しながら、運転しながら寄り添ってくれるラジオ。『RADIO GA GA』の作者はロジャーですが、フレディの心の隙間をラジオが埋めることもあったのかもしれないなと思うとよりこの曲とラジオが好きになりました。

写真はどこかフレディのようだなと感じた今年のサクラです。